この記事で分かること
  • スマホをWebカメラ代わりに使う具体的な方法
  • iPhone・AndroidでのDroidCam設定手順と注意点
  • Wi-Fi接続・USB接続の使い分けと音声設定のコツ
  • Webカメラ購入と比較したメリット・デメリット

在宅勤務やオンライン会議、Web授業が日常化した今、Webカメラの需要は高まり続けています。しかし、専用のWebカメラは数千円から1万円以上するものも多く、購入のハードルを感じている方も少なくありません。

そこで注目したいのが、手持ちのスマートフォンをWebカメラとして代用する方法です。使わなくなった古いスマホや、現在使用中のスマホを一時的に活用することで、追加コストをかけずにWeb会議環境を整えられます。

今回は、iPhone・Androidの両方に対応したアプリ「DroidCam」を中心に、スマホをWebカメラ化する手順を初心者向けに詳しく解説します。

スマホをWebカメラ代用するメリットとデメリット

メリット

  • 初期コスト不要 – 既存のスマホを利用すれば追加の機器購入が不要
  • 高画質なカメラ性能 – 最近のスマホは1000万画素以上が標準で、安価なWebカメラより高画質
  • 持ち運びが自由 – スタンドやアームと組み合わせれば、柔軟なアングル調整が可能
  • 音声入力も可能 – スマホのマイクを使えば、別途マイクを用意しなくても会話できる

デメリット・注意点

  • バッテリー消費が激しい – 長時間使用時は充電しながらの運用が必須
  • Wi-Fi接続時の遅延 – ネットワーク環境によっては映像が遅れたり乱れたりする
  • スマホを占有する – Web会議中は他の用途でスマホを使えない
  • 設定にやや手間がかかる – 初回のアプリ導入とPC設定に10〜15分程度必要
  • 無料版には機能制限あり – 一部アプリは解像度や機能に制限がある場合も

こうした特徴を踏まえると、「一時的にWebカメラが必要な方」「購入前に使用感を試したい方」に最適な選択肢と言えます。

スマホをWebカメラ代用できるアプリ一覧

スマホをWebカメラ化するアプリはいくつかありますが、OS別の対応状況を確認しておくことが重要です。

Androidスマホで使えるアプリ

  • DroidCam – Wi-Fi/USB接続に対応、無料版でも実用的
  • iVCam – 画質調整機能が豊富、iPhone/Android両対応

iPhone・iPadで使えるアプリ

  • iVCam – iOS専用の高機能Webカメラアプリ
  • EpocCam – Mac/Windows対応、Zoom/Teams等に直接接続可能

本記事では、Androidユーザーに最も普及している「DroidCam」の使い方を中心に解説していきます。iPhoneユーザーの方は「iVCam」を使った同様の手順で設定可能です。

DroidCamでスマホをWebカメラ化する準備

必要なもの

Androidスマホの場合

  • Androidスマホ本体(Android 5.0以降推奨)
  • DroidCam Wireless Webcam(Google Playストアから無料入手)
  • Windowsパソコン(Windows 7以降)
  • 同一ネットワーク上のWi-Fi環境(Wi-Fi接続の場合)

iPhone・iPadの場合

  • iPhone/iPad本体(iOS 11以降推奨)
  • iVCam(App Storeから無料入手)
  • Windowsパソコン
  • 同一ネットワーク上のWi-Fi環境

※ 今回の解説では、Wi-Fi接続での設定方法を紹介します。USB接続も可能ですが、Android側で「開発者向けオプション」を有効化する必要があるため、初心者にはWi-Fi接続をおすすめします。

DroidCamの使い方 | AndroidスマホをWebカメラ化する手順

ここからは、Androidスマホ(Xperia XZs SOV35使用)Windows 10 PCを使った実際の設定手順を画像付きで解説します。

手順1:WindowsパソコンにDroidCamクライアントをインストール

公式サイト https://droidcam.app/ にアクセスします。

ページ下にある「Get the PC Client: WINDOWS SETUP」ボタンをクリックします。

「DroidCam Quick-Start」というページに飛びます。「DROIDCAM.CLIENT.SETUP.EXE (80MB)」をクリックして、インストーラーをダウンロードします。

ダウンロードした「DroidCam.Setup.6.0.1.exe」(バージョン番号は変わる場合があります)を起動し、画面の指示に従ってインストールを完了させます。

インストールが完了すると、デスクトップに以下のようなアイコンが作成されます。ダブルクリックして起動しておきましょう。

手順2:AndroidスマホにDroidCamアプリをインストール

スマホでGoogle Playストアを開き、「DroidCam Wireless Webcam」を検索してインストールします。

アプリのダウンロードはこちらのリンクからも可能です。

インストールが完了したら、アプリを起動します。

初回起動時には、[Next] → [Got it] の順にタップして進み、「写真と動画の撮影を許可しますか?」「音声の録音を許可しますか?」というメッセージが表示されたら、いずれも[許可]をタップしてください。

手順3:PC側とスマホ側を接続する(Wi-Fi接続)

スマホのDroidCamアプリ画面に表示されている「Wifi IP:」欄の数字(例:192.168.1.123)をメモします。この数字がスマホのIPアドレスです。

パソコン側のDroidCamアプリを開き、「Device IP:」の欄に、先ほどメモしたIPアドレスを入力します。

また、Video(カメラ)Audio(音声)のチェックボックスは、必要に応じてオン/オフを切り替えてください。Web会議で音声も使いたい場合は両方にチェックを入れます。

入力が完了したら、[Start]ボタンをクリックします。接続が成功すると、PC側でスマホのカメラ映像が表示されます。

これで、Zoom・Microsoft Teams・Google Meetなどのビデオ会議アプリで、カメラデバイスとして「DroidCam」を選択できるようになります。

よくあるトラブルと解決方法

Wi-Fi接続がうまくいかない場合

  • PCとスマホが同じWi-Fiに接続されているか確認 – 異なるネットワークでは接続できません
  • ファイアウォール設定を確認 – Windows Defenderなどがアプリの通信をブロックしている可能性があります
  • IPアドレスの入力ミスがないかチェック – ピリオド(.)の位置や数字に誤りがないか確認してください

映像が遅延・カクつく場合

  • Wi-Fi電波の強度を確認 – ルーターとの距離が遠いと遅延が発生しやすくなります
  • 他のアプリを終了 – スマホ・PC両方で不要なアプリを閉じると改善することがあります
  • USB接続を試す – より安定した接続が必要な場合はUSBケーブルでの接続を検討してください

音声が入らない・二重に聞こえる場合

  • DroidCam側でAudioのチェックを確認 – チェックが入っていないと音声は転送されません
  • 会議アプリ側でマイク設定を確認 – ZoomやTeamsで「DroidCam」がマイクとして選択されているか確認
  • エコーが発生する場合 – スマホとPCのスピーカー両方から音が出ている可能性があるため、片方をミュートしてください

USB接続での使い方(中級者向け)

Wi-Fi接続よりも安定した映像転送を求める場合、USB接続も選択肢に入ります。ただし、Android側で「開発者向けオプション」を有効化し、「USBデバッグ」をオンにする必要があるため、やや上級者向けです。

USB接続のメリットは以下の通りです。

  • 映像の遅延が少ない
  • 充電しながら使用できる
  • Wi-Fi環境が不安定でも影響を受けない

設定方法については、DroidCam公式サイトのヘルプページで詳しく解説されています。

iPhoneユーザーはiVCamがおすすめ

iPhoneやiPadをWebカメラ化したい場合、iVCamというアプリが便利です。DroidCamと同様に、Wi-Fi/USB接続に対応しており、無料版でも十分な画質で使用できます。

App Storeで「iVCam」を検索してダウンロードし、Windows PC側にも専用クライアントをインストールすれば、iPhone・iPadをWebカメラとして利用できます。

Webカメラを購入するべき?スマホ代用と比較

ここまでスマホでのWebカメラ代用方法を紹介してきましたが、「結局Webカメラを買った方がいいのか?」という疑問を持つ方もいるでしょう。

スマホ代用が向いている人

  • Web会議の頻度が週1~2回程度
  • 使わなくなったスマホが手元にある
  • とりあえず試してみたい
  • Webカメラ購入予算がない

Webカメラ購入が向いている人

  • 毎日のようにWeb会議がある
  • セットアップの手間を減らしたい
  • 安定した接続と画質を重視する
  • スマホを別の用途で使いたい

日常的にオンライン会議を行う方は、専用Webカメラの購入を検討する価値があります。エレコムやロジクールなどの製品なら、3,000円前後から高品質なモデルが手に入ります。

まとめ:スマホをWebカメラ代用する方法

今回は、AndroidスマホやiPhoneをWebカメラとして代用する方法を、DroidCamアプリを中心に詳しく解説しました。

スマホをWebカメラ化するメリットは、追加コストがかからず、手持ちのデバイスで手軽に試せる点です。特に、使わなくなった古いスマホがあれば、専用のWebカメラとして再活用できます。

一方で、長時間のWeb会議や業務利用には、専用Webカメラの購入も検討する価値があります。用途や頻度に応じて、最適な選択をしてください。

在宅勤務やオンライン授業が増える中、この記事が快適なWeb会議環境づくりの参考になれば幸いです。