SOUNDPEATS AIR5 レビュー|aptX Lossless対応で1万円以下の高コスパワイヤレスイヤホンを徹底検証
- SOUNDPEATS AIR5の詳しい仕様と主要な特徴
- 実際に使用した際の音質、バッテリー、装着感のレビュー
- 専用アプリ「PeatsAudio」でできることと設定方法
- 同価格帯のワイヤレスイヤホンとの比較と選び方のポイント
- どんな人におすすめできる製品なのか
SOUNDPEATS AIR5レビュー
SOUNDPEATS(サウンドピーツ)から発売された「AIR5」は、aptX Lossless対応で1万円以下という価格ながら、上位モデルに匹敵する音質と機能を備えたワイヤレスイヤホンです。同ブランドのAIR 4やAIR 4 Proの後継機として位置づけられ、さらなる進化を遂げています。
この記事では、SOUNDPEATS AIR5の実機を使った音質評価、バッテリー性能、装着感、専用アプリの使い勝手などを詳しくレビューします。また、同価格帯の競合製品との比較も行い、購入を検討している方に役立つ情報をお届けします。
SOUNDPEATS AIR5の仕様と主な特徴
基本スペック
まずはSOUNDPEATS AIR5の基本的な仕様を確認しておきましょう。公式サイトに掲載されている詳細な情報をもとに、主要なスペックを表にまとめました。
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.4 |
|---|---|
| 対応プロファイル | HSP、HFP、A2DP、AVRCP |
| 対応コーデック | aptX Lossless / aptX / AAC / SBC |
| ドライバー | 13mm大口径ダイナミックドライバー |
| バッテリー容量 | ケース:400mAh、イヤホン:35mAh×2 |
| 最大再生時間 | 約30時間(充電ケース併用) |
| 充電ポート | USB Type-C |
| 防水規格 | IPX5 |
| ケース寸法 | 56×51×26mm |
| カラーバリエーション | ホワイト、ブラック、ベージュ、パープル |
最新のBluetooth 5.4を採用することで、接続の安定性と低遅延を実現しています。また、aptX Losslessという高音質コーデックに対応している点が大きな特徴です。詳しい仕様については、SOUNDPEATS公式サイトで確認できます。
注目すべき特徴
aptX Losslessで実現する高音質
SOUNDPEATS AIR5の最大の魅力は、aptX Losslessコーデックへの対応です。aptX Losslessは、CD品質(16bit/44.1kHz)の音源をワイヤレスでも劣化なく伝送できる技術で、これまで有線イヤホンでしか味わえなかったクオリティをワイヤレスで楽しめます。
13mmの大口径ドライバーとの組み合わせにより、低音から高音まで豊かな表現力を持つサウンドを実現しています。特にベース音やドラムの響きが心地よく、ロックやEDMなどのジャンルとの相性が良好です。
アダプティブANCでノイズを低減
SOUNDPEATS AIR5には、アダプティブアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能が搭載されています。周囲の騒音レベルを自動で検知し、最適なノイズキャンセリング効果を適用してくれるため、地下鉄の中やカフェなど、環境が変わっても快適に音楽を楽しめます。
最大30時間の長時間再生
バッテリー性能も見逃せないポイントです。イヤホン単体で約6時間、充電ケースと併用することで最大30時間の連続再生が可能となっています。通勤や通学で毎日使用しても、週に1回程度の充電で済むため、バッテリー切れの心配が少なくなります。
IPX5防水で雨や汗にも安心
IPX5の防水規格に対応しているため、多少の雨や運動時の汗にも耐えられます。ランニングやジムでの使用にも適しており、日常的なシーンで気兼ねなく使える設計です。
4色のカラー展開
ホワイト、ブラック、ベージュ、パープルの4色から選べるため、好みやファッションに合わせてカラーを選択できます。特にベージュとパープルは他のワイヤレスイヤホンではあまり見かけない色合いで、個性を出したい方にもおすすめです。
SOUNDPEATS AIR5の外観と同梱物
今回、SOUNDPEATS様より提供いただいた実機を使って、外観や付属品を詳しく見ていきます。
パッケージと第一印象
製品パッケージは、SOUNDPEATSらしいシンプルで洗練されたデザインです。箱の表面には製品画像と主要な機能が分かりやすく記載されています。
同梱物の内容
箱を開けると、本体と必要な付属品が綺麗に収納されています。同梱物の内容は以下の通りです。
- SOUNDPEATS AIR5イヤホン本体(左右)
- バッテリーつきケース
- USB Type-C充電ケーブル
- 取扱説明書(日本語対応)
- SOUNDPEATSオリジナルシール
付属品は必要最小限ですが、すぐに使い始められる内容になっています。
充電ケースのデザインと質感
充電ケースは手のひらに収まるコンパクトなサイズで、持ち運びに便利です。表面はマットな質感で仕上げられており、指紋や汚れが目立ちにくくなっています。今回レビューするホワイトカラーは、清潔感がありシンプルで使いやすい印象です。
ケースの背面には、SOUNDPEATSのロゴが刻印されています。凹凸が少ないフラットなデザインで、カバンやポケットに入れてもかさばりません。
充電ポートとボタン配置
ケースの下側にはUSB Type-Cの充電ポートがあり、最近のスマートフォンと同じケーブルで充電できます。その横にはペアリングモード切り替え用のボタンが配置されており、初回接続時や別のデバイスとペアリングする際に使用します。
イヤホン本体のデザイン
ケースを開けると、イヤホン本体が顔を出します。
イヤホンはインナーイヤー型。イヤホンの外側には「SOUNDPEATS」のロゴがさりげなく入っており、タッチセンサーとしても機能します。イヤホンを取り出すと、思ったよりも軽量でコンパクトな印象を受けます。ステム(軸)部分は短めで、耳から大きく飛び出すことがないため、マスクや帽子との干渉も少なめです。
全体的に見て、SOUNDPEATS AIR5の外観は価格以上の質感を持っており、日常使いはもちろん、ビジネスシーンでも違和感なく使える仕上がりです。
実際に音楽を聴いてみる
それでは、実際にSOUNDPEATS AIR5を使用して、音質やバッテリー、装着感などを詳しく評価していきます。
音質レビュー:aptX Losslessの実力は?
SOUNDPEATS AIR5の音質を評価するため、さまざまなジャンルの楽曲を試聴しました。まず驚いたのは、13mmダイナミックドライバーがもたらす低音の豊かさです。ベースラインやキックドラムの響きが力強く、EDMやヒップホップといった低音重視のジャンルでは特に迫力を感じられます。
一方で、高音域もクリアに再現されており、ボーカルの息遣いやシンバルの煌びやかさが埋もれることなく聴こえます。中音域も丁寧に表現されているため、アコースティックギターやピアノの音色も自然です。全体的なバランスは、やや低音寄りではありますが、決して他の音域を犠牲にしているわけではなく、幅広いジャンルに対応できる仕上がりです。
aptX Losslessの効果を実感するには、対応するスマートフォンが必要ですが、aptX Losslessが使える環境では、ワイヤレスとは思えないほどの解像度の高さを体感できます。有線イヤホンと比較しても遜色ない音質で、ワイヤレスイヤホンの音質に妥協したくない方にとっては、大きな魅力となるでしょう。
ノイズキャンセリング性能
SOUNDPEATS AIR5に搭載されているアダプティブANCは、周囲の環境に合わせて自動的にノイズキャンセリングのレベルを調整してくれます。実際に地下鉄や駅構内、カフェなどで使用してみましたが、低音域のノイズ(エンジン音や空調音など)はしっかりと低減されます。
ただし、話し声や高音域のノイズに関しては、完全に消し去ることはできません。高価格帯のSONYやBOSEのノイズキャンセリングイヤホンと比較すると性能差はありますが、1万円以下の価格帯としては十分に実用的なレベルです。通勤時や集中したい時には効果を感じられるでしょう。
バッテリー性能:本当に30時間持つのか?
公称値では最大30時間の連続再生が可能とされていますが、実際の使用感はどうでしょうか。イヤホン単体では、音量中程度・ANC有効の状態で約5〜6時間程度の再生が可能でした。充電ケースと併用すれば、確かに約30時間近い使用時間を確保できます。
実際に1週間ほど使用してみたところ、毎日通勤で往復2時間ほど使用しても、週末まで充電なしで使い続けられました。バッテリー残量を気にせず使えるのは、日常使いにおいて大きなメリットです。
装着感と使いやすさ
SOUNDPEATS AIR5の装着感は、インナーイヤー型ワイヤレスイヤホンとして標準的ですが、軽量設計のおかげで長時間装着しても耳が疲れにくい印象です。フィット感も良好で、多少動いてもズレにくく、ランニングなどの軽い運動にも対応できます。
タッチ操作については、イヤホン外側のタッチセンサーで再生/一時停止、曲送り/曲戻し、音量調整、ANCモード切り替えなどが可能です。操作の感度は良好で、誤タッチも少なめでした。慣れれば直感的に操作できます。
接続の安定性と遅延
Bluetooth 5.4を採用しているため、接続の安定性は非常に高いです。混雑した駅構内や繁華街でも、音飛びや途切れはほとんど発生しませんでした。また、スマートフォンとの距離が離れても、10メートル程度までは安定して接続を維持できます。
動画視聴やゲームプレイ時の遅延についても検証しましたが、通常のaptXコーデックで接続した場合、動画視聴ではほぼ気にならないレベルです。ただし、音ゲーなどタイミングがシビアなゲームでは、わずかな遅延を感じることがあります。ゲーミング用途がメインの場合は、低遅延モード対応のイヤホンを検討した方が良いでしょう。
専用アプリ「PeatsAudio」でできること
SOUNDPEATS AIR5は、専用アプリ「PeatsAudio」に対応しており、アプリを使うことでさらに細かい設定が可能になります。ここでは、アプリの主な機能を紹介します。
ノイズキャンセリング機能
アプリには「アダプティブフィットテスト」という機能があり、自分の耳道の大きさに合わせてANCの効果を最適化できます。外気道1~5の中から自分に合ったものを選択し、それに応じてノイズキャンセリングのレベルが調整されます。
イコライザー機能(アダプティブイコライザー)
アプリ内にはプリセットのイコライザー設定が複数用意されており、好みに合わせて音質を調整できます。「ベース重視」「高音強調」「ボーカル重視」などのプリセットから選ぶだけでなく、自分で細かく調整することも可能です。
「EQテスト」機能は、簡単な聴力テストを行うことで、個人の聴力特性に合わせたイコライザー設定を自動生成してくれる機能です。健康診断で受けるような聴力テストと同じ要領で、各周波数の音がどれくらい聞こえるかをチェックし、それに基づいて最適なイコライザーを作成します。
実際に試してみたところ、自動生成されたイコライザー設定では、自分の聴力に合わせて特定の周波数帯が持ち上げられており、音楽がより明瞭に聞こえるようになりました。この機能は特に、年齢とともに高音域の聴力が低下してきた方にとって有用です。
タッチ操作のカスタマイズ
アプリでは、タッチ操作の割り当てを自由にカスタマイズできます。例えば、「左イヤホンを2回タップで曲戻し」「右イヤホンを長押しで音量アップ」といった具合に、自分の使いやすいように設定を変更可能です。
ファームウェアアップデート
アプリを通じて、イヤホンのファームウェアをアップデートできます。新機能の追加やバグ修正が行われる場合があるため、定期的にアップデートをチェックすることをおすすめします。
同価格帯のワイヤレスイヤホンとの比較
SOUNDPEATS AIR5を客観的に評価するため、日本国内で販売されている同価格帯(1万円前後)のワイヤレスイヤホンと比較してみます。
比較対象モデル
今回は、以下の2機種と比較します。いずれも日本国内のAmazonや家電量販店で購入可能な人気モデルです。
比較表
| 項目 | SOUNDPEATS AIR5 | Anker Soundcore Liberty 4 NC | EarFun Air Pro 3 |
|---|---|---|---|
| 参考価格(税込) | 9,680円 Amazon |
12,990円 Amazon |
8,990円 Amazon |
| 対応コーデック | aptX Lossless / aptX / AAC / SBC | LDAC / AAC / SBC | aptX Adaptive / AAC / SBC |
| ドライバー | 13mm | 11mm | 11mm |
| ANC | 〇(アダプティブ) | 〇(ウルトラノイズキャンセリング 2.0) | 〇(アダプティブ) |
| 最大再生時間 | 約30時間 | 約50時間 | 約45時間 |
| 防水規格 | IPX5 | IPX4 | IPX5 |
| 専用アプリ | 〇 | 〇 | 〇 |
比較のポイント
音質コーデック
音質面では、SOUNDPEATS AIR5のaptX Lossless対応が光ります。Anker Soundcore Liberty 4 NCもLDAC対応でハイレゾ相当の音質を実現していますが、価格差を考えるとAIR5のコストパフォーマンスは優秀です。
バッテリー性能
バッテリー持続時間では、Anker、EarFunの各モデルが40時間以上と長めです。SOUNDPEATS AIR5の30時間は比較すると短めですが、実用上は十分な時間です。
ドライバーサイズ
SOUNDPEATS AIR5は13mmダイナミックドライバーを搭載しており、3つの中では最大サイズです。低音の迫力を重視する方には有利なポイントとなります。
防水性能
防水性能は、SOUNDPEATS AIR5とEarFun Air Pro 3がIPX5で、運動時の汗や雨に強い仕様です。AnkerはIPX4で、日常使いには問題ありませんが、激しい運動には若干不安が残ります。
総合評価
各モデルともに優れた点がありますが、音質重視でコストパフォーマンスを求めるなら、SOUNDPEATS AIR5が有力候補となります。バッテリー持続時間を最優先にするなら、AnkerやEarFunが適しているでしょう。
SOUNDPEATS AIR5の強みと弱点
ここまでのレビューを踏まえて、SOUNDPEATS AIR5の強みと弱点をまとめます。
強み
- aptX Lossless対応で高音質:1万円以下でこのコーデックに対応している製品は少なく、音質面での優位性があります。
- 13mm大口径ドライバー:低音の迫力と豊かな音場表現が可能で、幅広いジャンルに対応します。
- コストパフォーマンス:価格と機能のバランスが良く、初めてワイヤレスイヤホンを購入する方にもおすすめできます。
- 充実した専用アプリ:イコライザー設定やEQテスト機能など、カスタマイズ性が高いです。
- IPX5防水:運動時や雨天時にも安心して使用できます。
- 4色のカラー展開:自分の好みに合わせて選べる選択肢の多さが魅力です。
弱点
- ノイズキャンセリング性能:高価格帯の製品と比較すると、やや物足りなさがあります。
- バッテリー持続時間:同価格帯の競合製品と比べると、やや短めです。
どんな人におすすめ?
最後に、SOUNDPEATS AIR5がどんな人におすすめできるのかをまとめます。
こんな人におすすめ
- 音質重視で予算1万円以下の方:aptX Lossless対応で高音質を求める方に最適です。
- 低音好きな方:13mm大口径ドライバーによる迫力のある低音が楽しめます。
- 通勤・通学で使いたい方:ANC機能とバッテリー性能で、日常使いに十分対応できます。
- 運動時にも使いたい方:IPX5防水で汗や雨に強く、軽量で装着感も良好です。
- カスタマイズ好きな方:専用アプリで細かい設定ができるため、自分好みにチューニングできます。
こんな人には向かないかも
- 最高峰のノイズキャンセリングを求める方:より高価なSONYやBOSEの製品を検討した方が良いでしょう。
- 長時間の電池持ちが必要な方:40時間以上の再生時間を求めるなら、AnkerやEarFunの製品が適しています。
まとめ:コスパ重視なら候補に入れたい1台
SOUNDPEATS AIR5は、1万円以下という価格帯において、aptX Lossless対応、13mm大口径ドライバー、アダプティブANC、IPX5防水など、充実した機能を備えたワイヤレスイヤホンです。音質、バッテリー、装着感のバランスが良く、日常使いから運動時まで幅広いシーンで活躍します。
特に、この価格帯では貴重なaptX Lossless対応機として魅力的な選択肢となるでしょう。専用アプリによるカスタマイズ性の高さも評価できます。
一方で、ノイズキャンセリング性能やバッテリー持続時間では、より高価な製品や一部の競合製品に劣る部分もあります。しかし、総合的なコストパフォーマンスを考えれば、SOUNDPEATS AIR5は十分に競争力のある製品です。
ワイヤレスイヤホンの購入を検討している方は、ぜひSOUNDPEATS AIR5を候補の一つに加えてみてください。音質と機能のバランスが取れた、満足度の高い製品です。





