TP-Link Archer BE400レビュー|Wi-Fi 7対応ルーターの実力を徹底検証
- 次世代のWi-Fi 7対応!最大6.5Gbpsの高速通信!
- コスパ最強のTP-Link Archer BE400(BE6500)の特徴や性能を徹底解説!
- 4K/8Kストリーミングやオンラインゲームに最適なルーターの実力を検証!
- 競合製品との比較もご紹介!
TP-Linkとは?Archer BE400の凄さとは?
TP-Linkとは?

TP-Linkは、ネットワークデバイスやアクセサリーを提供するグローバル企業です。世界170か国以上で17億人を超えるユーザーに製品を届けており、2023年には無線LAN機器プロバイダーとして12年連続で世界No.1を達成しました。
近年では、スマートホーム分野での革新にも力を入れており、便利で使いやすい監視カメラやIoT機器、ロボット掃除機なども発売しています。
Archer BE400 基本スペック
TP-Link Archer BE400(BE6500)は、同社から2025年4月に発売された最新のWi-Fi 7対応ルーターです。最大6.5Gbpsの高速通信に対応し、次世代の無線ネットワークを家庭に導入できる一台となっています。Wi-Fi 7の新技術を搭載しながらも、価格を抑えたコストパフォーマンスの高さが大きな魅力です。
本記事では、TP-Link Archer BE400の特徴、性能、価格、競合製品との比較など、購入を検討している方に役立つ情報を詳しくご紹介します。4K/8Kストリーミングやオンラインゲーム、AR/VRなど、大容量のデータ通信が必要なユースケースにこのルーターがどれだけ対応できるのか、詳細に検証していきます。
TP-Link Archer BE400の主な特徴
Wi-Fi 7 / Multi-Link Operation (MLO) 対応
Archer BE400は、最新のWi-Fi 7規格(IEEE 802.11be)に対応し、5 GHz帯で最大5,764 Mbps、2.4GHz帯で最大688 Mbpsの通信速度を実現。合計でなんと6.5 Gbps(理論値)に達します。
また、Wi-Fi 7の新機能であるMLOに対応し、複数の周波数帯を同時に使用してデータを送受信。通信の安定性と速度が向上し、遅延も低減します。
2.5 Gbps有線接続
2.5 Gbps WANポートと2.5 Gbps LANポートを一つずつ搭載しています。従来の1 Gbpsを超える高速有線接続が可能になり、光回線の高速化に対応できます。
セキュリティ機能
TP-Link HomeShieldを搭載し、ネットワークスキャナー、ペアレンタルコントロール、QoS(Quality of Service)などの高度なセキュリティ機能を提供します。
EasyMesh対応
EasyMesh規格に対応しており、将来的に別のEasyMesh対応機器を追加することで、メッシュWi-Fiシステムを構築できます。
Archer BE400開封の儀|同梱物と初期設定
早速ですが、「Archer BE400」の開封から初期設定までを詳しくご紹介します。
同梱物や設置方法を事前に把握しておくことで、実際に購入した際のイメージを思い浮かべることができると思います。
箱は意外と小さめ。派手な印刷もなくシンプルな作りになっています。コストダウンでしょうか?
とはいえ、丈夫な箱に入っていますので、安心です。
Archer BE400 付属品
箱を開けて中身をみていきます
箱の中身を全部出すとこんな感じです。ルーター本体だけでなく、LANケーブル、取扱説明書など必要なものがすべて付属しています。
- Archer BE400 ルーター本体
- 電源アダプタ
- 取扱説明書 (かんたん設定ガイド、サポートガイドなど)
- LANケーブル
- 台座(設置用スタンド)
Archer BE400 LANケーブル
CAT6AのLANケーブルが付属しています。最大10Gbpsの通信速度と500MHzの伝送帯域に対応するため、安定した高速ネットワーク接続を実現することができます。
Archer BE400 台座(設置用スタンド)
Archer BE400の設置用スタンドは、ルーターを縦置き・横置きの両方に対応しています。
縦置き台座を本体の底面に差し込んで、スライドさせることでロックすることができます。
横置き横置きの場合も同様です。本体の側面に台座設置用の穴があいています。
Archer BE400 ルーター本体の外観
次に外観を見ていきましょう。本体サイズは20 × 17.6 × 5.9 cmと割と小柄なサイズだと思います。また、デザインについても全体的に丸みを帯びていて、THE機械という印象はないです。これならインテリアに馴染みやすいと思います。
前面にはLEDインジケーター、背面には2.5 Gbps WANポート×1、2.5 Gbps LANポート×1、1 Gbps LANポート×3、各種ボタンと電源コネクタがあります。
Archer BE400 初期設定の手順
Archer BE400の初期設定は驚くほど簡単!わずか数ステップで快適なスマート掃除生活が始められます。
1. Tapoアプリのダウンロード
スマートフォンに「Tapoアプリ」をインストールしましょう。TP-Linkアカウントを作成し、ログインします。
2. Tapoアプリを起動して、設定を進める
Tapoアプリを起動したらルーターを追加し、スマートフォンを設定用のWi-Fiに接続します。ルーター本体裏のラベルにQRコードがあるので、スキャンするだけで簡単に接続することができます。
3. ネットワークの設定
インターネット接続タイプの設定は自動検出が使えるので、機械が苦手な方でも安心です。
次に、実際に使うWi-Fiの名前(SSID)とパスワードを設定していきます。お好みの設定にしましょう。
最後に、Wi-Fiパフォーマンス最適化が始まります。Wi-Fiは周辺にたくさん飛んでいると混線することがあるので、最適な設定にして、混線せず快適に使うことができます。
Tapoアプリの使い方・便利な機能
Tapoアプリの概要
設定が完了すると、下記のようなメイン画面が表示されます。ここでは、Wi-Fiルーターの状態や接続台数、通信量など一目でチェックすることができます。セキュリティ機能も搭載されており、安心してインターネットを使用することができます。
保護者による制限
「保護者による制限」という便利な機能が搭載されています。お子さんのプロファイル(名前、年齢)を設定することで、成人向けのアダルトコンテンツやチャット、特定のサイトなどを閲覧できないようにできます。近年、ネットで知り合って、密会といった事件が多いと思いますが、この機能を使えば、事前に防ぐことができます。
アプリの時間制限機能もあるので、受験期で勉強に専念したいときや布団の中でスマホをいじってしまうお子さんにも最適です。
Archer BE400の特徴と仕様
Archer BE400の主要なスペックを表でまとめました。
これらの仕様からわかるように、Archer BE400は非常に高い性能を誇っています。
項目 | 仕様 |
---|---|
対応Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) 下位互換あり |
通信速度(理論値) | 5GHz: 最大5,764Mbps(802.11be) 2.4GHz: 最大688Mbps(802.11be) 合計: 最大6,452Mbps |
Wi-Fi暗号化 | ・WPA ・WPA2 ・WPA3 ・WPA/WPA2-Enterprise(802.1x) |
アンテナ | 4本の内臓アンテナ |
有線ポート | 1× 2.5Gbps WAN/LANポート 1× 2.5Gbps LANポート 3× 1Gbps LANポート |
カバー範囲 | 3LDK |
同時接続台数 | 最大90台 |
その他の機能 | MLO(Multi-Link Operation)・4K-QAM・Multi-RU・EasyMesh互換・IoTネットワーク |
保証 | 業界最長クラスの3年間 |
競合製品との比較
TP-Link Archer BE400がどれだけ優れているのか、他社の同じくWi-Fi 7対応のルーターと比較してみましょう。ここでは、BUFFALO WSR3600BE4Pと旧製品TP-Link Archer AX73Vと比較します。
モデル | TP-Link Archer BE400 | BUFFALO WSR3600BE4P | TP-Link Archer AX73V |
---|---|---|---|
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7 ✅ | Wi-Fi 7 ✅ | Wi-Fi 6 |
理論最大速度 | 6.5Gbps (5,764Mbps + 688Mbps) ✅ |
3.6Gbps (2,882Mbps + 688Mbps) |
5.4Gbps (4,804Mbps + 574Mbps) |
対応周波数帯 | 2.4GHz、5GHz | 2.4GHz、5GHz | 2.4GHz、5GHz |
アンテナ数 | 4本 ✅ | 3本 | 4本 ✅ |
有線ポート | WAN: 2.5Gbps×1 LAN: 2.5Gbps×1、1Gbps×3 ✅ |
WAN: 1Gbps×1 LAN: 1Gbps×3 |
WAN: 1Gbps×1 LAN: 1Gbps×4 |
価格 | ¥16,800 | ¥10,980 | ¥11,800 |
アンテナ数の多さ
4本のアンテナを搭載しており、より広い範囲に安定した電波を届けることができます。戸建て住宅や広い部屋でも安心して使えます。
マルチギガポート
2つの2.5Gbps対応ポート(WAN×1、LAN×1)を備えており、マルチギガ回線やNASとの高速通信にもしっかり対応しています。
6GHz帯非対応
トライバンド対応ルーターと比べると、6GHz帯に対応していない点は弱点といえます。ただし、価格を抑えつつWi-Fi 7の恩恵を受けたいユーザーには十分な構成です。
コスパの良さ
Archer BE400は今回比較した製品の中では高いですが、スペックの良さを考えると納得できると思います。コストパフォーマンスは優れていると思います。
総合的に見て、Archer BE400は価格とパフォーマンスのバランスに優れていると言えます。フラッグシップモデルには一部機能や性能で劣りますが、一般家庭での使用には十分な性能を備えています。
TP-Link Archer BE400の実際の使用感
Archer BE400の実際の速度性能を検証しました。
スピードテスト測定結果
私の環境では、元回線がそれほど速くない影響もあり、ダウンロード536.6Mbpsという結果になりました。500Mbpsも出ていれば、必要十分な速度です。隣の部屋に移動しても、357.7Mbpsも出ているので、快適にインターネットを楽しめます!
測定場所 | ダウンロード速度 | アップロード速度 |
---|---|---|
ルーター近く(1m) | 536.6Mbps | 283.2Mbps |
隣の部屋 | 357.7Mbps | 214.6Mbps |
まとめ:Archer BE400はどんな人におすすめか?
TP-Link Archer BE400は、コストパフォーマンスに優れたWi-Fi 7ルーターとして、多くのユーザーにおススメです。
Wi-Fi 7は新しい規格ですが、将来を見据えてご自宅に導入するのはいかがでしょうか?安定した高速通信、広範囲に届く電波などなど買って損はないと思います!
最終評価: ★★★★☆ (4.2 / 5)